文の組み立てとは

前回は、文を切り分ける練習をしてみました。
やってみてどうでしたか?



切り分けるときの目安がよくわからなくて‥
解答例では6つの文に分けてたけど、私は4つにしか分けられませんでした。



それでは、今回は切り分ける基準についてお話ししますね。
少しだけ文法の言葉が入ってきます。



何だかむずかしそう‥



ただし、文法の勉強ではないので、だいたいの理解で十分です。
文の組み立ての種類
①単文
[主語と述語]が1組だけの文。
(例)雨が 降る。
②重文
いくつかの単文を、つなげた文。
(例)雨が 降り、風が 吹く。
③複文
主となる文に別の文が組み込まれている文。
(例)雨は人々が寝静まってから降り出した。
切り分ける基準は「単文」



短い文の多くは「単文」です。
主語と述語のセットを1つしか使わないので、文は短くなります。
それに対して、
長い文の場合はほとんどが「重文」や「複文」の構造になっています。
だから文は長くなる。



重文? 複文?



「重文」「複文」というのは、いくつかの「単文」がくっついて少し複雑になったものです。
例をあげると
①私は パンを 買う。
②私は パンを 買い、部屋で 食べる。
③私は 友人が 作った パンを 買う。
①が単文、②が重文、③が複文



わかるような、
わからないような‥



単文はシンプルでわかりやすい文。
あとの二つは複雑な文。
これくらいの理解で十分です。



単文なら楽に書けそう



それがそうでもないんです。
私たちは、単文よりもむしろ重文や複文の方を多く使っています。
短く言う方が実は難しい。
複雑な言い回しの方がかえって楽なのかもしれませんね。



複雑な方が楽?
複雑な話ができるのって、頭のいい人だけじゃないの?



そうとも限りません。
私たちのような普通の人の方がかえって長々と話してますよ。
たとえば友達とのおしゃべりを想像してみてください。
どこまでも話が続いて止まらないでしょう。
ああいうのは短く簡潔に話すより、長くダラダラしたほうが話しやすい。
長い文を書いてしまうのは、この「おしゃべり」の感覚に近いと思います。



確かにそうだけど‥



いずれにせよ、長い文というのは、「単文」がいくつもくっついて長くなっていることが多い。
それを「単文」ごとに分けていく。
これが文を切り分ける基準です。



なるほどね。
ぜんぶ「単文」にしていけばいいわけだ。


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