Step3 文を切り分ける目安

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文の組み立てとは

前回は、文を切り分ける練習をしてみました。

やってみてどうでしたか?

切り分けるときの目安がよくわからなくて‥

解答例では6つの文に分けてたけど、私は4つにしか分けられませんでした。

それでは、今回は切り分ける基準についてお話ししますね。

少しだけ文法の言葉が入ってきます。

何だかむずかしそう‥

ただし、文法の勉強ではないので、だいたいの理解で十分です。

文の組み立ての種類

単文 
[主語と述語]が1組だけの文。
(例)雨が 降る。 

重文 
いくつかの単文を、つなげた文。
(例)雨が 降り、風が 吹く。 

複文 
主となる文に別の文が組み込まれている文。
(例)雨は人々が寝静まってから降り出した。 

切り分ける基準は「単文」

短い文の多くは「単文」です。
主語と述語のセットを1つしか使わないので、文は短くなります。

それに対して、
長い文の場合はほとんどが「重文」や「複文」の構造になっています。
だから文は長くなる。

重文? 複文?

「重文」「複文」というのは、いくつかの「単文」がくっついて少し複雑になったものです。

例をあげると
①私は パンを 買う。
②私は パンを 買い、部屋で 食べる
③私は 友人が 作った パンを 買う。

①が単文、②が重文、③が複文

わかるような、
わからないような‥

単文はシンプルでわかりやすい文。
あとの二つは複雑な文。

これくらいの理解で十分です。

単文なら楽に書けそう

それがそうでもないんです。

私たちは、単文よりもむしろ重文や複文の方を多く使っています。
短く言う方が実は難しい。

複雑な言い回しの方がかえって楽なのかもしれませんね。

複雑な方が楽?
複雑な話ができるのって、頭のいい人だけじゃないの?

そうとも限りません。
私たちのような普通の人の方がかえって長々と話してますよ。

たとえば友達とのおしゃべりを想像してみてください。
どこまでも話が続いて止まらないでしょう。
ああいうのは短く簡潔に話すより、長くダラダラしたほうが話しやすい。

長い文を書いてしまうのは、この「おしゃべり」の感覚に近いと思います。

確かにそうだけど‥

いずれにせよ、長い文というのは、「単文」がいくつもくっついて長くなっていることが多い。

それを「単文」ごとに分けていく。

これが文を切り分ける基準です。

なるほどね。
ぜんぶ「単文」にしていけばいいわけだ。

Step3のまとめ

①文の組み立て
⑴単文 〈主語・述語〉が1組のみ
⑵重文 〈主語・述語〉が2組以上 
⑶複文 〈主語・述語〉が2組以上

②単文を基準に切り分ける

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この記事を書いた人

1968年生まれ
東京学芸大学大学院修了
函館市私立学校に30年勤務
小論文を中心に指導

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練習問題STEP1 文を切り分ける | 文章練習室 さくら へ返信する コメントをキャンセル

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