L2-Step1 文を並べ替える⑴

Lesson2では、文を組み合わせて段落をつくる練習をしていきます。
形式段落にはどのようなことを書くべきなのか、それをどのような順に書くべきなのかということについて勉強していきます。

目次

適切な順番に並べる

今回は、適切な順番に文を並べる練習をします。

適切な順番があるの?

はい。順番はかなり重要です。

なぜ貴大学を志望したかというと、中学3年生の総合学習で環境問題に取り組んだときからSDGsに興味を持つようになり、市が主催するボランティア活動に参加したことがきっかけで自然環境と経済の関係に関心を抱くようになりましたが、もっと深く学びたいと思い環境政策学科を志望することにしました。

これは練習問題1で使用した志望理由書です。
この文章を以下のように切り分けましたね。

①中学3年生の総合学習で環境問題に取り組みました。

②その時からSDGsに興味を持つようになりました。

③市が主催するボランティア活動に参加しました。

④そのことがきっかけで自然環境と経済の関係に関心を抱くようになりました。

⑤もっと深く学びたいと思いようになりました。

⑥そこで環境資源学科を志望することにしました。

いちばん大事な文はどれか

この6つの文を、適切な順番に並べ替えたいと思います。

この中でいちばん重要なのはどの文だと思いますか?

んー 難しいなあ‥
どれが一番かと言われても‥

①②は比較的大事じゃないかも

いいですね。その通りです。
①②③はそこまで重要ではない。

ここで重要なのは④⑤⑥のグループです。

特に④は、自分の興味関心を説明してますので、志望理由の核になるところです。

大事な文は最初に書く

重要なことは最初に書いた方が良い。
その方が、言いたいことが伝わりやすいので。

ということは、④から書き始めるの?

そうです。

④「自然環境と経済の関係に興味を持った」をいちばん前に持ってきましょう。

大事なことは、最初に書く。

①②③のような内容は、その後で十分です。
これらは④の「きっかけ」ですから。

でも、いきなり大事なことを書くより、古い出来事から順に説明していく方が丁寧なんじゃないですか?

小説ならば出来事の起こった順に書いたりもします。

しかし志望理由書のような文章の場合は、言いたいことをきちんと伝えることのほうが重要です。

時系列で書くと、本題がずいぶん後ろの方に押しやられてしまいますからね。

書いてから並べ替える

そうか‥
ってことは、書く前から「大事なこと」が決まってなきゃダメってことだよね。

それってめちゃくちゃ難しくないですか?

はい。
結構難しいことです。

とりあえず昔のことから書いてみるっていうのじゃだめですか?

で、書いているうちになんとなく流れが決まってくるという‥

そうですね。
その気持ちはよくわかります。

ですから、どんな形であれ、まずは書いてみてください。

そして、書いたものを少しずつ修正していきましょう。

それじゃ練習問題7をやってみますね。

まず④を最初に持ってきて、と。
‥‥‥
その他はどうしますか?

いちばん大事なことを書いたら、次の二つを書くように心がけてください。
⑴理由の説明
⑵具体的な説明

L2-Step1のまとめ

① いちばん重要な文を最初におく。

② その次に理由説明と具体的説明

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この記事を書いた人

1968年生まれ
東京学芸大学大学院修了
函館市私立学校に30年勤務
小論文を中心に指導

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