生徒のニーズを考える
こういうとき、まじめな先生だったら、がんばっちゃいますよね。
生徒がわかるように、最初の最初の最初から順を追って説明しようとします。
そもそも野球とは…
なんてね。
でもね、生徒はそこまで興味ないんです。
受験に必要だっていうんで、仕方なくやってるんです。
だから、そこに「教えてあげる君」がやってきても、なんか違うんですよね。
わがままって言えばわがままです。生徒さんは。
適当にあしらわれるのは不満だけど、かといって必要以上に丁寧にされても…
だから、けっきょく書けるようにならない。
うーん難しいなあ。小論文指導って。

そもそも「ダブルプレー」を理解するためには、野球に関する基礎知識が必要です。
そうした最低限の知識さえあれば、「ダブルプレー」を教えることはそんなに難しいことじゃない。
最初はわからなかったとしても、そのうち「タッチアップ」も「フォースアウト」もわかるようになるでしょう。そういう子なら。
でも基礎知識のない子には、そうはいかない。
「ダブルプレー」まで持って行くのは至難の業です。
でもそれって、基本的な能力の問題とかじゃないんですよね。
単純にモチベーションの問題であることが多い。
つまり、そもそも、その子は「ダブルプレー」についてそんなに知りたいわけじゃない。受験に必要になっちゃったから、仕方なくやっているだけなんです。
そういうマインドで文章を書かせるって、めちゃくちゃ難しい!
そんな子にそこまでしてあげる必要があるの?
そんな声が聞こえてきそうですね。
でも、やっぱり必要でしょ!!
だって、そんな子ばっかりですよ。クラスの大半は!
本屋で小論文の参考書でも買ってこい!!! こんな怒鳴り声も聞こえそう。
あ、でも、小論文の参考書は必要ですよね。絶対に買っておいた方がいい。ただし、あれに書いてあることをある程度理解するためには、少なくともダブルプレーを知っている状態じゃないと。
だから、参考書を買わせるのはいいけれども、それだけで終わったり、参考書に沿って形だけの指導したりするのは、何もしていないのと同じだと思います。
ということで、とりあえず、まとめますね。
生徒のモチベーションを維持しつつ、「ダブルプレー」の近くまで連れていくこと。
先生にはこのことが求められるんじゃないかなと思っています。
うーん、やっぱり難しい!!

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