①どう直していいかわからない小論文! どこから教えればいい?

E-roomへようこそ。このブログでは、学校現場における小論文指導の現実について、学校の先生を対象にゆるーく語っていきます。バックナンバーと合わせてお楽しみください。

生徒の小論文指導をしていると頭にくることも結構ありますよね。不遜な態度の生徒もいたりしてね。ほんとうに嫌になってしまいます。そんな経験ありませんか? そんなときの生徒とどうコミュニケーションをとればいいのか。いっしょに考えていきましょう。

 



目次

生徒は文章の初心者

小論文の指導、大変ですよね。
私はずっと苦労しっぱなしです。
不思議な文章を書いてきますからねえ。生徒さんは。


あれはなんですかね。
たとえば、野球をまったく知らない人に「ダブルプレー」について説明するようなもんですよね。
どこから話せばいいものやら。
野球好きにしてみれば「ダブルプレー」なんて当たり前のことなんで、質問自体に驚いちゃいますよね。
え? 知らないんだ…。


そうか、そうか、この子は野球をまるで知らないのか、それじゃ無理もない、どれどれわたしが丁寧に教えてあげよう。なんてね。

だけど、うまくいかないですよね。

そりゃそうです。
だって、野球をまるで知らないんだから。
わかっているのは、バットでボールを打つ、くらいのもんですよ。


どこに向かって打てばいいの?
ファールって何?
私はバッター? それともランナー?
走るって、どこに?

そうなってくると、ほとんどの先生は投げ出しちゃうか、適当にお茶を濁しますよね。
だって、先が見えませんもの。

どこまで降りて行かなきゃなんないの?
中学レベルまでかな?
いやいや
小学校だろ…

途方に暮れてしまいます。

これは自分の手には負えないな。
基本的な国語力の欠如だな。
国語の先生の仕事だ、これは。
あきらめよう。


ということになって、
よしよし、よく頑張って書いてきたね。どれどれ、そうかそうか、ここをこう直せばいいんじゃないかな。そうそう、そんな感じ、ずいぶん良くなったよ。あと細かいところは担任の先生にみてもらってね。うん、それがいい。それじゃがんばってね。
15分で終了。

でも、その辺、生徒は敏感です。
「わたし、適当にあしらわれたな」

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この記事を書いた人

1968年生まれ
東京学芸大学大学院修了
函館市私立学校に30年勤務
小論文を中心に指導

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