練習問題
次の1から4を、いくつかの単文に切り分けなさい。
- 来年の夏休みは家族で海外旅行に行くのだが、行き先はまだ決まっていない。
解答例と解説 - 今日は天気が良くて、空は青いが、風が少し強いので困っている。
解答例と解説 - 楽しい思い出がたくさん詰まっているおもちゃ箱を捨て、中学受験のために一生懸命勉強すると神に誓った。
解答例と解説 - 彼女はどのように進行しているのか誰にもわからない新しいプロジェクトに取り組んでいる。
解答例と解説
解答例と解説
1
《解答例》
①(私たちは)来年の夏休みは家族で海外旅行に行く。
②行き先はまだ決まっていない。
問題文を確認する
《解説》
この文は、二つの「単文」がつながっている。
日本語の場合は主語の省略が多いので、先に述語を探す。
最初に出てくる述語が「行く」なので、その主語を確認する。誰が「行く」のかというと、省略されて記述がないので「私たちは」としておく。
「私たちは 旅行に 行く」
残りの文は、「行き先は」が主語で、「決まっていない」が述語。
2
《解答例》
①今日は天気が良い。
②空は青い。
③風が少し強い。
④(私は)困っている。
問題文を確認する
《解説》
4つの「単文」がつながっている文。
前半の「天気が良い」と「空は青い」はどちらも主語と述語だけで構成されているシンプルな単文。この二つは並立の関係にある。
後半の「風が少し強い」と、「(私は)困っている」は因果関係にある。
3
《解答例》
①楽しい思い出がたくさん詰まっている。
②(私は)おもちゃ箱を捨てる。
③(私は)中学受験のために一生懸命勉強する。
④(私は)神に誓った。
問題文を確認する
《解説》
前半の主節(=主要な文)は「おもちゃ箱を捨てた」。
この文は主語が省略されているので(私は)としておく。
「楽しい思い出がたくさん詰まっている」はおもちゃ箱について詳しく説明している従属節。「思い出がー詰まっている」という主語述語を含んでいる。
後半部分の主節は「(私は)神に誓った。」
「中学受験のために一生懸命勉強する」は、神に誓った内容を表す従属節。ここにも「(私は)ー勉強する」という主語述語が含まれている。
主節と従属節の関係は、親子関係に例えられることがある。よって、その文の主節を「親文」で、従属節を「子文」と呼んだりする。
4
《解答例》
①彼女は新しいプロジェクトに取り組んでいる。
②(プロジェクトが)どのように進行しているのか。
③誰にもわからない。
問題文を確認する
《解説》
親文は「彼女は新しいプロジェクトに取り組んでいる。」
「どのように進行しているのか誰にもわからない」は「新しいプロジェクト」を説明しているいる子文。
この子文をよくみると「(プロジェクトが)どのように進行しているのか」と「誰にもわからない」という二つの節が含まれていることがわかる。
※「節」とは、〈主語ー述語〉を含むまとまりのこと。

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